✨アトピー性皮膚炎について✨

私の専門であるアトピー性皮膚炎についてご紹介です。

アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰り返す、瘙痒のある湿疹を指し、

多くの患者さんは、アトピー素因を持ちます。

アトピー素因は、①家族歴 ②既往歴(気管支喘息・アレルギー性鼻炎など) ③IgE抗体を産生しやすい素因です。

診断:日本皮膚科学会の診断基準では、

①瘙痒 ②特徴的皮疹と分布 ③慢性・反復性経過 の3項目を満たすものとされている。

アレルギー疾患の家族歴・合併症・血清IgE値の上昇などは、診断の参考項目として記載されている。

治療の最終ゴールは、日常生活に支障がなく薬物療法もあまり必要としない状態を維持すること。

<治療>

①薬物療法がメイン:ステロイド外用・タクロリムス軟膏などで皮膚炎を鎮静化

②重症例に関しては、内服や紫外線療法・デュピルマブの皮下注などを検討

症状が落ち着いてきたら保湿外用などのスキンケアに加え、軟膏処置日数を減らして寛解時期を維持します。保湿外用によるスキンケアは、低下した角質水分量を改善し、皮膚のバリア機能を回復させることで皮膚炎の再燃。アレルゲンの侵入予防・痒みの軽減に繋がります。

皮膚はすぐに治るものではないので継続的な受診を勧めます。

また、内科・発熱外来・心療内科および精神科 (毎週火曜日午前)・在宅診療・訪問診療 (三島市・沼津市・長泉町・裾野市・御殿場市)・健康診断・予防接種など幅広く対応いたします。